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下水道管路施設の点検・調査「視覚調査」とは?

下水道調査の視覚調査とは

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下水道管路施設の維持管理では、点検等により確認された異常個所についてさらに詳しく調査し、スパンごとの状況を把握することが必要です。

管きょの「視覚調査」には「管内潜行目視調査」「テレビカメラ調査」があります。

管内潜行目視調査

管内潜行目視調査は、管径800㎜以上の管きょ内に調査員が入り、接手・クラック・壁面・不動沈下・木の根の侵入などの状態、地下水の侵入の状態、土砂の堆積状況などを目視で確認します。

大口径管きょは、直径・延長・水位・水量など様々な現場の条件があるため、調査に当たってはその特徴等を十分把握したうえで調査計画を立案する必要があります。また、作業の実施においては安全対策を実施して行う必要があります。

「管内潜行目視調査」は、調査員が直接管きょ内に入り目視確認するため詳細な調査が可能です。

但し、降雨による急な増水や酸欠・有毒ガス発生、転落・落下等に対して十分留意することが必要です。

テレビカメラ調査

「テレビカメラ調査」はテレビカメラ機器を活用して行う調査で、調査員は管きょ内に入らずに安全に調査を行うことが出来ます。

調査には、管径800㎜未満の管きょに対して行う「小口径管テレビカメラ調査」と管径800㎜以上の管きょに対して行う「大口径管テレビカメラ調査」があります。

カメラの撮影方式としては、挿入方向のみの画像を得る「直視式」と管壁の詳細映像も得られる「直視側視式」、スパン全体の映像を韓軸方向に開いてパノラマ写真のように展開する「展開図化方式」があります。

管きょ内へのカメラの挿入方式は、牽引式・自走式・押し込み式があり、一般には自走式が使用されています。

但し、管きょ内の破損や継ぎ手の段差が激しい場合は安全のために牽引式を使用します。

「本管テレビカメラ調査」は管路施設の維持管理だけでなく、埋設時の竣工検査や管路の初期状況の記録等にも活用されています。

小口径管カメラ調査とは?

「小口径管テレビカメラ調査」は800㎜未満の管きょ内にテレビカメラを挿入し管内を撮影します。

作業は、管きょ内の清掃を行い上流側から実施します。

ガス濃度測定等の安全措置を実施し、汚水量が多い場合は止水プラグを利用し止水して実施します。

カメラのレンズ中心が管中心に合うように調整し撮影を行います。

大口径管カメラ調査とは?

「大口径管テレビカメラ調査」は、管径800㎜以上の管きょについて、スパン延長が長い・流量が多い・有毒ガス発生の可能性がある等、調査員が管きょに入れない場合に活用されています。

また、新潟中越地震以降は地震発生時の下水道管路施設被害調査においてもテレビカメラによる調査が活用されています。

また、機種も自走式の他、船体式のカメラも開発されています。