MENU

トピックス

Topics

下水道管路の清掃、洗浄と汚泥吸引方法を解説

下水道管路内調査を行う前には、管路内の清掃が必要であり、清掃しないと詳しい状況を把握する事が出来ません。

下水道管路というと、φ200㎜やφ600㎜といった管径なので、人が入って清掃するわけにはいきません。

そこで必要となってくるのが、これからご紹介する特殊な機器になります。

では、ご覧ください。

【こちらの関連記事もご覧ください】

下水道管路内の清掃方法

下水道管路の清掃及び浚渫作業では「破砕・切削・攪拌」や「運搬・排出」の機能を持つ機械器具を使用して作業を行います。

機械器具の中には高圧水の使用等作業に危険を伴う場合もあるため、機器の点検や作業中の安全確保に万全の注意を払い、熟練者が作業手順に基づいて実施しなければなりません。

清掃・洗浄作業

高圧洗浄車にて洗浄

高圧洗浄は、車両に高圧洗浄機器を積載した高圧洗浄車および水タンクを架装した給水車、吸引車を用いて行います。

高圧ポンプは最大圧力20Mpa・吐出水量230L/min程度のものが用いられます。

建物の屋内消火栓の水圧が0.17~0.7Mpa程度ですので、高い水圧での作業ですので注意が必要です。

また、樹木や草の根・モルタル等の除去のため、より高圧の超高圧洗浄車を使用する場合もあります。

高圧洗浄で使用するホースは標準で80m、最大150m程度です。長さが長いほど先端部の水圧は低下します。

ホース先端には洗浄ノズルが装着され、水圧で除去物を破砕・剥離します。

形状や用途が多様であり、管きょの材質・構造、堆積物の特性等を考慮しノズルを選定する必要があります。

管きょ内の清掃および堆積物の引き寄せ作業では自走型の後方噴射ノズルを用い、管きょ内が閉塞している場合には前方噴射・旋回ノズルで除去し貫通させます。

ノズルは、前方への破砕力が高い「直噴ノズル」、平坦な広い面積を効率よく洗浄する「扇形噴射ノズル」、管壁の洗浄を行う「直角ノズル」、各種特性を兼ね備えた「複合噴射ノズル」等があります。

【こちらの関連記事もご覧ください】

  1. 下水道メンテナンスの必要性って?
  2. 下水道管路施設の点検・調査はどんな工法があるの?
  3. 下水道管路施設の点検・調査「視覚調査」とは?

汚泥の吸引作業

強力吸引車にて吸引

吸引車は、車両に吸引ポンプとタンク等を架装し管きょ内に吸引・排出ホースを伸ばして土砂等の除去物を吸引し運搬することができます。

積載している吸引排出ホースは20m程度であり、延長が長いほど先端部での吸引力が低下します。

作業中は作業員の手足や衣服が吸い込まれることが無いように十分注意する必要があります。

また、土砂等を吸引する場合にはホースが振動するため、適宜固縛するなどの安全措置が必要です。

バケットマシンにて汚泥回収

バケットマシンは、管きょ内にバケットを送り込み土砂等を取り除くことができます。

管きょ内に送り込んだバケットをワイヤーで前後に操作し、取り込んだ土砂等を運ぶことができます。

作業区画の前後で二台のバケットマシンを操作するため相互に連絡を取りながら安全に作業することが肝要です。

下水道以外の清掃・洗浄方法

ますや取り付け管、側溝、排水管(管径50-300mm)等の清掃の場合には、小型の高圧洗浄機を用いる場合があります。

再興圧力5Mpa・吐出水量60L/min程度であり、なお、機械力だけで清掃が行えない場合は人手による作業を行います。

人力による作業は作業効率が落ちることと、有毒ガス対策等の安全措置を講じることに留意する必要があります。

【こちらの関連記事もご覧ください】